チョコレート鑑定家クロエさんとCacao de Origenの共作タブレット。
2枚目は
「rio caribe 85%/リオ カリベ 85%」
(1枚目:chuao 75%)
イベントの最後にクロエさんがおっしゃっていたのが、
この日を通して、”ベネズエラのカカオについて語る人が増えたことが我々にとって重要”だと。
すべての内容は汲み取れませんでしたが、参加者としてここで少しでもお伝えできればと思います。
まず、マリアさんが代表を務める「Cacao de Origen/カカオ デ オリヘン」の取組みが興味深かったです。
ベネズエラ産カカオを使いベネズエラでチョコレートまで仕上げるCacao de Origen。
写真で見る限り、とても小さな工房でしたが、中でもミーティングルームを大切にしていると言います。
研究者や生産者などみんなが集まって打ち合わせをする場所で、世界中のいろんなショコラティエを年に一回か二回工房に集めます。
カカオ生産者は直接ショコラティエに、豆の味がいいか悪いかを聞くことができるし、そこでの感想を生産地にフィードバックできる。
このような取組みによって品質向上に励んでいるそうです。
マリアさんのところには、たくさんのカカオ生産者がやってきて、
みんな”自分のカカオが一番!”だと自信を持って豆を持ってきます。
ベネズエラにおけるカカオ豆の売買は、今は政府に決められた価格で買われるのがスタンダード。
しかしマリアさんのところに持ってくれば品質をしっかり見てもらえて、品質が良ければ高い価格で買い取るという話でした。
また気になったお話が、
ここ15年くらい政府が変わってしまって、現状良い豆が輸出に回せなくなり、生産者が嘆いているとも話していました。
今は政府によってカカオが自由に輸出できないらしく、改善の話をしても今すぐどうなるという問題ではないが、研究機関の人達と常に、発酵や乾燥についても改善を続けましょうと伝えていて、いつか輸出が解禁となったときに、またベネズエラのカカオが高く評価されるでしょう。
そして日本でも、より品質の高いチョコレートが食べれるようになる。
そのようなお話をされていました。
ではタブレットの紹介です。
地図の青い部分がリオカリベの位置。
ベネズエラ北部の海に面した地域になります。
この地域は、フォラステロやトリニタリオといった他の品種も入ってきた場所なので、元々のクリオロもあれば後から入ったものも全部見れる場所だそうです。
また海が近いので、土壌が塩を含んでるとも。
力強く、エネルギッシュなカカオの香り。
ややスモーク感があり苦味もありますが、徐々に柔らかい一面が顔をみせます。
土や木など自然を感じさせるダイナミックな味わい。
カカオ分85%とかなり高めですが、決して重過ぎず適度な甘味とまろやかさも含んでいます。
チュアオが”女性的”なのに対し、リオカリベは”男性的”なイメージ。
”カカオ”をもっと知りたくなるチョコレートです。
名称 | チョコレート |
---|---|
原材料 | カカオ豆、砂糖 |
内容量 | 55g |
原産国 | ベネズエラ |
価格 | 国内未発売 |
Webサイト | http://cacaodeorigen.com/cacaodeorigen/inicio.html |
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