セレクションボックス(S.D.C)

パリ・サロン・デュ・ショコラ限定セレクションBOX

パリ・サロン・デュ・ショコラ

昨年秋に行われたパリサロン・デュ・ショコラで誕生したBOXが日本でも発売されました。

パリのテーマ「レ・ヌーボー・モンド・デュ・ショコラ」にのっとり、産地の違う8つのカカオが味わえるチョコレートを、シングルオリジンビーンの先駆者「ボナ」が詰合せたBOXです。

side2
一度は途絶えたものの、再びカカオ生産に乗り出した地をテーマに、メキシコ、インド、ブラジルなど...8つの地からカカオをセレクトしています。


限定セレクションボックス

”セレクションBOX”
と名が付いていますが、中身はすべてボナが製造したもの。
そのため、複数のショコラティエのショコラを詰め合わせた他のBOXとは種類が異なります。


selection box
微妙に色合いの異なる9本のチョコレート。
まるで鍵盤のようですね。

ボナ
表面のの数でカカオの種類が分かるようになっています。

ちなみに、一番右の9本目のみ、8種のチョコレートの中からひとつがランダムに選ばれています。

ベネズエラ
私のは「ベネズエラ」でした。

bonnat
中身は無垢のチョコレートです。

カカオ
8種類のチョコレートは味わいも様々。

1.<マダガスカル>
爽やかな酸味に赤い果実の香り。
濃厚なカカオの風味ながら清涼感もあります。

2.<ベネズエラ>
クリーミーでまろやか。
十分な甘味もあり柔らかいイメージ。
高品質カカオ特有の豊かなアロマを感じます。

3.<メキシコ>
穏やかな香り。とてもまろやかです。

4.<ペルー>
アロマが豊か。レーズンを思わせる香りも。
適度な苦味がありつつ、フルーティーで爽やかな香りが広がります。

5.<インド>
濃厚でスパイシー。独特の風味です。
あまり感じたことのないタイプ。

6.<ブラジル>
良い意味での親しみやすさがあります。
苦味が強く、程よい酸味も。

7.<インドネシア>
唯一のミルク系。
ここだけ、カカオもブレンドしてあるそうです。

ほんのりスモーキーな香り。
若干のカカオの苦味もありつつ、クリーミーで優しい口当たりです。
ミルクチョコレートながらカカオ感も強く甘味は僅か。
以前食べたジャヴァを思い出します。

8.<コートジボワール>
ストレートなカカオの風味。ナッツの香りを感じます。
市販のチョコレートでよく感じるタイプのカカオですね。

マダガスカル
いずれもくちどけがよく、個性も豊か。
個人的には<マダガスカル><ペルー>あたりが好印象でした。
カカオからこだわるボナだからこそのBOXですね。


名称:チョコレート
原材料:カカオ、カカオバター、砂糖、脱脂粉乳
内容量:90g(9本)
原産国:フランス
輸入者:株式会社BONTE JAPAN
販売者:株式会社STEPS-M
価格:2940円

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SELECTION 10 DESIRS/デジール

サロン・デュ・ショコラの醍醐味の1つが、セレクションボックス
salondechocolat
複数のショコラティエのショコラを1度に味わえる欲張りなボックスです。
今年は全4種類。その中から「10デジール」をセレクト。

2012
願いや欲望などを意味する「デザイアー」をテーマに、10人のショコラティエたちが新たなショコラを製作。
カラフルなBOXの絵柄は、アーティスト金谷裕子氏によるものです。


内容はこちらの10人。

10desirs



豪華なBOXだけあって、丁寧な説明が付いてました。
ショコラティエがどのような思いで創作したのかが伝わってきます。
10desir
(10秒で画像が変わります。※携帯・スマホの方はPCで見てください)



この中から印象深い4つをご紹介。

「クリスチャン・カンプリニ/レコンフォール」
ブラックベリーティーのガナッシュ。
camprini
爽やかな香り。
ブラックベリーの香りはどこか落ち着く優しいもので、チョコレートに見事に調和しています。
なめらかなくちどけも素晴らしいです。


「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ/セクシー」
パッションフルーツとプラリネが入った2層のガナッシュ。
sadaharuaoki
コーティングが極薄。
そんな繊細さは、食べ初めから後味まで続きます。
パッションフルーツの甘酸っぱさ、そこに絡むプラリネの甘味が絶妙。
アオキさんのショコラは絶対はずさない安定感がありますね。


「クリスティーヌ・フェルベール/アムール」
カシスとヴァイオレットのコンフィチュール、マダガスカル産カカオ使用のガナッシュ。
ferber
そういえば、フェルベールさんのショコラを食べるのは初めてです。

コンフィチュール美味しさは文句なしですね。
カシスの瑞々しさが主張しつつも、それをガナッシュのなめらかさが包み込む絶妙のハーモニー。カカオの美味しさも感じられます。


「ファブリス・ジロット/エリタージュ」
ヘーゼルナッツとパフのプラリネ、日本酒使用のガナッシュ。
gillotte
さすがジロットさん。
口に入れた瞬間、おっ!と思わせるものがあります。

日本酒の豊かな香りに、繊細にとろけるガナッシュ。
さらにプラリネの弾力ある歯ごたえ。
2層の食感のコントラストが面白くもあり、独特のセンスを感じます。


これ以外のショコラも素晴らしいものばかり。
写真を撮り忘れたのですが、フランク・ケストナークード フーフォルもユニークで好感触でした。



名称:チョコレート
内容量:10個
価格:4830円

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セレクション JAPON 秋冬 (3) 

サロン・デュ・ショコラ限定BOX、セレクションJAPON 秋冬
最後に紹介するのはこちらの4粒。
1

フランク・ケストナー
2003年、27歳という若さでM.O.Fショコラティエを取得した若き天才。

「アヴァランシュ」
オレンジコンフィとパッションフルーツ風味のヘーゼルナッツのプラリネ。

ものすごい爽快感。
オレンジ・パッションフルーツの爽やかさが前面にでてきます。
プラス、ヘーゼルナッツの香ばしさも加わるカラフルな味わい。
食感のバリエーションも豊かですね。

「TOKYO」
金木犀の香りのキャラメル入りショコラ。
2

このキャラメル、すごく美味しいです。
さりげなく香る金木犀が上品、甘さも絶妙。
ビターショコラがしっとりまとめる大人な一粒。


パティスリー・サダハル・アオキ・パリ
パリで成功し、その後日本でもブレイク。
今年のサロン・デュ・ショコラでは、もっとも会場を賑わせた立役者。

「KAMAKRA」
アーモンド、黒胡麻、ハチミツ、コニャックのペーストとガナッシュの二層。
3

口の中でめまぐるしく味が変化しますね。
コニャックが香る中、噛んだ瞬間広がる黒胡麻の風味がユニーク。

「HANAMIKOJI」
抹茶入りアーモンドペーストとガナッシュの二層。

抹茶の風味が上品。
アーモンドと釣り合いのとれた、軽めの抹茶味。
なめらかなくちどけはいうまでもありません。


・・・完食していまいました。
日本をイメージした12粒のショコラ。
同じ素材でも、ショコラティエによってアプローチは様々で、それぞれ個性の光る作品ばかりでした。
中でも印象に残ったのは、パスカル・ル・ガックフランク・フレッソンのショコラ。
来年はこの方々に注目です。


そして、こちらのボックスには、付録として、 
「2011年 ミニカレンダー」が付いていました。

4
もちろん飾りましたよ。
本棚の一角、チョコレートエリアに。

コンフィチュールの妖精、クリスティーヌ・フェルベールに始まり、
ファブリス・ジロット、アルノー・ラエール、フィリップ・ベルなど・・・そうそうたる面々。
ジャン=ポール・エヴァンが入っていないのがちょっと残念ですね。

今年はカレンダーを買いそびれていたので、ちょうどよかったです。

セレクション JAPON 秋冬 (2) 

セレクション JAPON、今日はこの4つを紹介します。
1
フランク・フレッソン
1922年創業のパティスリーの3代目。
2004年にはM.O.Fパティシエを取得。

「フルール・ブルー」
ミントティーとベルガモット入りガナッシュ。

複雑に絡み合う香りは清涼感たっぷり。
ミントティーのフレーバーが斬新ですね。
それでいて、しっかりカカオも香るところにこだわりを感じます。

「EHIME」
愛媛県産の柚子で香りを付けたキャラメルショコラ。
2

想像以上に柚子が効いています。
パッションフルーツを思わせる強い酸味の後は、甘さ控えめの上品なキャラメル。
こちらも味の変化が面白いですね。
にぎやかな味わいですが、最後に残るのはカカオの香り。
柚子という素材の美味しさを再確認できるショコラです。


クリスチャン・カンプリニ
ショップを構えず、南仏の自宅兼アトリエにて、卸しとケータリングを主に行うショコラティエ。
現在18人しかいない、M.O.Fショコラティエの一人。

「サラグリフォン」
南仏サラグリフォン村産のオーガニックハチミツのガナッシュ。

・・・癒されます。
オーガニックハチミツはごく自然な甘み。
もちろんミルクチョコレートとの相性も良く、ゆったりした気分になれる一粒です。
ねっとりと、そしてゆるやかに溶けるガナッシュに魅了されました。

「MIYAZAKI」
醤油風味の胡麻をまぶした生姜とパッションフルーツ風味のホワイトチョコレートガナッシュ。
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見るからに“胡麻!”って感じですが、
その内容は驚きの味。

第一印象は純和風。
醤油が効いてるおかげか、どこか懐かしく親しみのあるテイスト。
しかし、その後おとずれるのは、瑞々しいパッションフルーツ&爽やかな生姜。
なんと大胆な発想。
こういう組み合わせもアリなんだと、新しい発見でした。

次回は第3弾。

セレクション JAPON 秋冬 

サロン・デュ・ショコラを象徴するチョコレートといえば、やはりこちらでしょう。
1
複数のショコラティエの作品が一度に味わえる、限定セレクションボックス。
今年は4つのボックスが登場し、その中から「セレクションJAPON 秋冬」を購入。

実はこちら、新宿の会場では売り切れのため手に入らず、諦めていたところ、
後日参加した京都の会場にて、奇跡的に最後の一個を購入できました。
2
今まで数々のボンボンショコラを食べてきましたが、こんなにも豪華なパッケージは初めて。3段の重箱型です。

今年のテーマ「JAPON」にちなみ、
フランスを代表するショコラティエたちが思い描く日本をショコラで表現。
日本の食材を使い、日本の地名を付けたものと、その人のスペシャリテまたは新作が入っています。
3
ご覧の6ブランド。
それぞれ2粒ずつの計12粒入りです。

この中から、今日は左の4粒をご紹介。
4
ユーゴ&ヴィクトール
昨年オープンしたばかりのパリの最新ショコラ。
もちろんサロン・デュ・ショコラ初登場。今回一番話題となったのはこのブランドでしょう。
各会場でも早々に売り切れてました。

「ヴァニーユ」
仏領ポリネシアのライアテア島産バニラのガナッシュ。

薄いコーティングを破ると、現れるのは深いバニラの香り。
あまり感じたことのない独特の香りです。

そしてねっとりと絡みつくガナッシュ。文句なしのくちどけです。
シンプルな組み合わせながら、素材の良さが光る逸品。

「SHIBUYA」
佐渡産の辛口日本酒を使った、まろやかなキャラメル入りショコラ。

ホワイトチョコレートにキャラメル。
とても甘い組み合わせですが、後味は以外とスッキリ。
甘さの後に染みわたる日本酒がいい味出してます。


パスカル・ル・ガック
名門「ラ・メゾン・ドゥ・ショコラ」に25年在籍し、2008年に独立。
フランスショコラ界を代表する一人。

「ジェノバ」
フレッシュバジルと花椒をクリームに香りづけしたガナッシュに、フランボワーズを加えたショコラ。

これは個性的。
バジルの香りが広がったかと思うと、次にはフランボワーズが。
口の中で様々に変化する華やかなショコラです。
くちどけの良さも一級品。

「GION」
抹茶ガナッシュと生姜ガナッシュを重ねビターチョコレートでコーティング。
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こちらも面白い味ですね。
抹茶と生姜という日本的な素材でありながら、その2つが重なって生まれる味はどこかフランス的な雰囲気を持っています。
今日の4粒では一番のお気に入り。


続きは後日紹介します。


内容量:12個
価格:5250円
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