ドモーリ(イタリア)

オクマーレ 77 (ドモーリ)

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先日、エクアドル産カカオの「ビクトリア」を紹介しましたが、ドモーリもう一枚の新作が「Ocumare 77/オクマーレ77」

オクマーレはクリオロの品種ではよく聞く名前。他社のタブレットなどで見ることもあります。
こちらに使用されるのは、ドモーリの契約農園、ベネズエラのサンホセ農園で栽培されたクリオロ種”オクマーレ77”。

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チョコレートを選ぶとき、”クリオロ”と表記されたものを見ることも多くなりました。
ただ中には疑わしいものもたくさんあるのが事実。
しかし、ドモーリが提供するクリオロ使用のチョコレートは疑う余地がありません。

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カカオを知るため、ベネズエラで3年過ごすところから始まったドモーリ

創業者のジャンルーカ・フランゾーニ氏は、まず質がよく香り豊かなカカオを探し求め、そして木を農園へ持ち帰って育てます。
例えば、2012年に登場した「グアサーレ」ですが、このカカオに出会ったのは1998年だったそうです。
木を育て、質の良いチョコレートに仕上げるまで10年は必要だと言います。

現在8種類のクリオロ種のチョコレートが発売されていますが、いずれもカカオ農園で発酵などの研究を重ねカカオの魅力を引き出した作品と呼べるもの。
それが本物であることは味が物語っています。

ドモーリのチョコレートはカカオバターを加えていないことが大きな特徴でもありますが、もっと深いところにドモーリの本質はあると思います。


ここに関してはとてもまとまりそうにないので・・
ジャンルーカの取組みなどをまとめた書籍を独自に翻訳し、ブログで公開されてる方がいらっしゃいます。
ご興味ある方はぜひご覧ください。
Voyageur de chocolat

サロンデュショコラ2015のセミナーの様子も詳しくレビューされています。

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原材料は当然、カカオマスときび砂糖のみ。
カカオ分70%のダークチョコレート。色が明るくとっても綺麗です。

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口に入れる前から”ドモーリ”だと認識できる香り。
ドモーリが初めての方でも、圧倒的なカカオ感は実感できると思います。

香ばしいナッツやトーストのような香り。そこから緩やかにフルーティーな味わいに変化していきます。
中盤からは酸味が引き立ちますが、品のある丸みを帯びた酸味。
さらにハチミツ思わせる自然な甘みも続き、クリームを思わせるまろやかさも感じます。

”まろやかさ”
これはドモーリのクリオロシリーズに共通する部分。
先日のセミナーでも、ジャンルーカの作るチョコレートのビジョンとして、
”アロマ”や”余韻の長さ”などに加えて”まろやかさ”を表現したいとおっしゃってました。

それが一番分かりやすいのがチュアオだと思いますが、今回の新作でも十分に感じることができます。

カカオと砂糖しか使っていないのに、ミルクやクリームが入ってる?と疑うほどのまろやかさがあります。
我々の知らない”カカオ”の魅力を教えてくれるドモーリは、これからも時代をリードすることでしょう。


名称チョコレート
原材料カカオマス、きび砂糖
内容量25g
原産国イタリア
輸入者株式会社ノンナ・アンド・シディ
価格756円
Webサイトhttp://www.domori.com


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アリバ・ビクトリア (ドモーリ)

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新宿のサロン・デュ・ショコラ2015でお披露目された、
DOMORI/ドモーリ待望の新作「アリバ・ビクトリア」

3年前のグアサーレと同じく日本先行発売です。
世界中のチョコレート愛好家よりいち早くチェックできるのは嬉しいですね。

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先日行われたサロン・デュ・ショコラでは、創業者ジャンルーカ・フランゾーニ氏のセミナーが行われ、私もお話を聞いてきました。

3年前に参加したセミナーでは、初めて聞く内容に思考がついていけない場面もありましたが、今回はそのとき聞いた遺伝子のお話や新作のテイスティングを含め40〜50分のコンパクトな内容でした。

”豆の性質を残すのが自分の仕事”
カカオ農園での仕事に重点を置き、まずは農園のクオリティをあげること。そこで作った豆の良さを生かすために、原材料はなるべくシンプルに。
原材料はカカオマスと砂糖のみ

また、カカオの風味を損なわないために焙炒温度を下げたり、機械の使用をなるべく少ない工程で済むよう工夫したり。どこまでもカカオを生かすことを軸においてのチョコレート作り。
工場での仕事は2割程しか味に影響を及ぼさないとまで言います。


カカオ豆の持つ個性がそのままチョコレートに表れているのは、ローストカカオ「カシャーヤ」と、そこからチョコレートに仕上げた「シングルオリジンシリーズ」を食べ比べると感じるものがあるでしょう。



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「アリバ・ビクトリア」はエクアドル産カカオを使用したカカオ70%のダークチョコレート。

450ヘクタールもの広さを持つエクアドルのビクトリア農園にて栽培されたカカオを使用。
資本力のある企業が管理するこちらの農園では、灌漑のシステムや、発酵・乾燥設備などがしっかり整っており、カカオの品種も決まったものだけを栽培し、妥協のない高品質なカカオが生み出されているといいます。(参考:サロンデュショコラ オフィシャルムック2015)

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品種はエクアドルでのみ栽培されているアリバ種
そのアリバ種にも複数の品種があるそうで、こちらは3種のアリバ種をブレンドしてあります。


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まず感じるのは、アリバ種特有の花の香り
ただ、香りの勢いとバリエーションに圧倒されます。

序盤でしっかりした苦味を感じますが、徐々に現れるスッキリした酸味。
ロースト感もあまりなく、透き通るようなエレガントなアロマが広がります。
花の香りに加え、オレンジを思わせるフレッシュな香りなど、あらゆる要素が交錯しながらも、まろやかさでしっとり包み込む。

優雅に滑り込んでくるようなくちどけもドモーリならではのもの。
いつも期待を裏切らず、新鮮な感動を与えてくれます。

もう一つの新作「オクマーレ77」も楽しみです。


名称チョコレート
原材料カカオマス、きび砂糖
内容量25g
原産国イタリア
輸入者株式会社ノンナ・アンド・シディ
価格520円
Webサイトhttp://www.domori.com


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Cioccolato bianco (ドモーリ)

あけましておめでとうございます。

いつもご覧になってくださる皆様にはいつも感謝しております。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

bianco
本日のチョコレートは、年末に引き続きドモーリの新作です。

「Cioccolato bianco」
今までフレーバーものや製菓用ではありましたが、シンプルなタブレットとしてのホワイトチョコレートは初です。

domori
チョコレートの包装も初めて見る柄です。


white
内容量は50g。

ドモーリのチョコレートは、希少なカカオを使い、最小限の素材で作る。それによってカカオの個性を生かしているのが大きな特徴。

香り成分が含まれるカカオマスの入らないホワイトチョコレートではどのような個性を出してくるのでしょうか。

chocolate
とってもピュアですね。

ミルクの風味が決め手となるホワイトチョコレートですが、こちらは決してミルクが強すぎることもなく、クリーミーな味わいがスーッと広がる感じ。

一般的なホワイトチョコレートと比べても、甘さは控えめなレベル。
後に残らないスッキリさが特徴でしょうか。

ホワイトチョコレートが好きな方は一度お試しになってはいかがでしょう。


名称チョコレート
原材料きび砂糖、カカオバター、粉乳、レシチン、バニラ
内容量50g
原産国イタリア
輸入者株式会社ノンナ・アンド・シディ
価格840円(ノンナアンドシディショップ)


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クオール ディ クリオーロ (ドモーリ)

cuor di criollo
DOMORI/ドモーリの新商品はハート形
「Cuor di Criollo/クオール ディ クリオーロ」

なんとも意表を突く新作ですね。

ハート
内容は、ミルクダークのミックス。


ダーク&ミルク
使用するカカオはクリオロ種

ヴェネズエラ産(サンホセ農園)クリオロ種70%カカオのダークチョコレートと、45%カカオのミルクチョコレートです。


気になったのは原材料。
ドモーリのダークチョコレートは”カカオマスと砂糖”のみで作られているのが特徴でもありますが、こちらを見ると、”カカオマス、きび砂糖、カカオバター、レシチン”。
見た目だけでなく、ややタイプの違うチョコレートのようです。



実は先日ドンナセルヴァーティカさんでもこちらを試食しまして、
そのときミルクとダークの数が違うという話になりました。

検証してみます。。。
domori
あ、ダークが3つ多い。。。

ランダムに入れてあるようですね。


ドモーリのタブレットはよく食べるのですが、
完成度が高すぎるためか、少し構えてしまうところがあります。
完璧主義者にはちょっと近寄りがたい的な・・・

しかしこちらはハート形。
形が変わるとなんだかお気軽に食べれてしまうのです。

ドモーリ
ミルクチョコレート
ラッテサル同様カカオ45%とのことで、ミルクとカカオのバランスがいいですね。
スッキリめのミルクに、カカオの香りがしっかりと広がります。

ダークチョコレート
カカオバターが入ってるとはいえ、ドモーリ感は健在。
すぐにドモーリだと分かる香りがします。

クリーミーさやフルーツ感など、クリオロカカオが持つ特徴がダイレクトに伝わる味わい。
かわいい見た目ながら、味は完全大人仕様です。

これからのバレンタインデーを含め、プレゼントにも最適でしょう。


購入したのは、
ドモーリ商品をすべて扱うお店、ノンナアンドシディショップさん。
nonna
ここで提供されるホットチョコレートもおススメです!


名称チョコレート
原材料【ダークチョコレート】カカオマス、きび砂糖、カカオバター、レシチン
【ミルクチョコレート】きび砂糖、カカオバター、粉乳、カカオマス、レシチン
内容量50g
原産国イタリア
輸入者株式会社ノンナ・アンド・シディ
価格819円


Nonna and Sidhi Shop
所在地東京都渋谷区恵比寿西2-10-6
営業時間月〜土 11時〜19時
定休日日曜日/祝日
TEL03-5458-0507
席数7席 (カウンター3席、テーブル4席)



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Java(アラン・デュカス)×Javablond(ドモーリ) 食べ比べ

アラン・デュカスのJavaがとても素晴らしかったので、他社のタブレットと比較したくなりました。
java
比べるのはコレしかないでしょう。

ドモーリのクリオロシリーズから「Javablond/ジャバブロンド」
同じくインドネシア・ジャワ島産カカオを使用したチョコレートです。

javablond

ちょうどこの時期、うめだ阪急のイタリアフェアにドモーリ販売元のノンナアンドシディさんが出店されていました(11/12で終了)。
残念ながらジャバブロンド単品は取り扱ってなかったですが、クリオロ6種アソートはゲット。
いいタイミングでした。


ジャワ島産カカオの2枚の比較。
デュカス:トリニタリオ種、カカオ75%。
ドモーリ:クリオロ種、カカオ70%。
原材料は、カカオバターや海塩を含むデュカスに対し、ドモーリはカカオマスと砂糖のみ。

この時点で大きく違いますが、注目したいのはカカオのインパクト。

比較
どちらも序盤にスモーキーな香りがガツンときます。
グイグイ押し寄せてきます。

その中でもドモーリはタバコを思わせる香り。
デュカスはローストによる香ばしさを含んだスモーク香。

興味深いのはその後の味の変化。

フルーティーでスッキリした酸味が続くデュカスに対し、ドモーリは甘みがあってクリームのようなまろやかさを感じます。

以前、ドモーリのクリオロ6種セットで食べ比べしたときは、他の品種の丸みが際立っているため、ジャヴァブロンドはスッキリとキレの良さを感じました。
しかし今回の比較では、デュカスが酸味の際立った味わいのため、随分まろやかに感じます。

比較するものでこれだけ印象が違うかという驚きもあり。


テクスチャーはドモーリの方が繊細でなめらかな印象。
相変わらずこの舌触りは驚異です。
それと同時に、香りの変化がくっきりと感じとれるほどピュアな味わいですね。

それに比べると、デュカスの方は野性的でダイナミックな印象。
勢い良く広がるカカオの香りは圧倒的です。
こちらも単体で食べた時と違った感覚があり、おそらく他のタブレットと比較してもまた違った印象を持つかと思います。


久々に琴線をくすぐるチョコレートに出会えた気分です。

フランスの「ル・ショコラ・アラン デュカス・マニュファクチュール・ア・パリ」では約40種のタブレットがラインナップされ、その中にはあえてコンチングをしないノンコンチングシリーズもあります。
きっと他のタブレットも間違いのない完成度でしょう。

日本上陸が待ち遠しいです。


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【チョコレート検索】
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