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1880年創業、イタリア シチリア島東南の町モディカのチョコレート店
「Antica Dolceria Bonajuto/アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート」

チョコレートの歴史の深いモディカでは、古代の製法にこだわり続けるチョコレートショップがたくさんありますが、その中でもボナイユートは一番の老舗として愛され続けています。

”古代製法のチョコレート”につきましては、過去の記事をご参照ください。
関連記事:レモン(ボナイユート)
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今回は産地別カカオによる、ラボシリーズ三枚セット。
マダガスカル、タンザニア、ベネズエラです。

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テンパリングを行わない古代製法で作られたチョコレートは、正直見た目は粗め。
ただ、様々な煌びやかなチョコレートが生み出される現代において、伝統を守り続け、長年支持されるのはそれだけの魅力があるからでしょう。

今回の三枚は、いずれもカカオマスと砂糖のみで作られており、カカオ分は65%です。


MADAGASCAR/マダガスカル

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ラズベリーやカシスを思わせるフルーツ感たっぷりのアロマ。
強めの酸味に、並行して適度な渋みも。
味も香りもインパクトは強いです。

ボナイユートのチョコレートは、砂糖の粒子が残ったジャリジャリ食感が一つの特徴ですが、
決して甘すぎず、カカオの香りが甘みによって程よく乗ってきます。


TANZANIA/タンザニア

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こちらもフルーティーですが、先ほどのマダガスカルとタイプは大きく異なります。
とても軽やかで、苦味や渋みがほとんどありません。

序盤では青リンゴを思わせるフレッシュな香り。
中盤からナッティな香りも加わり、ラストにかけて緩やかな味わいの変化を実感できます。


VENEZUELA/ベネズエラ

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押しが強く、濃厚なカカオ感。
ローストアーモンドのような香りを始め、複雑な香りが存在しています。
程よい苦味を含みながら、まろやかな一面もあり、すっきりした後味へ。


ボナイユートのチョコレートは、独特の食感や、イタリアらしい素材を使うイメージが強かったですが、そもそも古代製法は最小限の原材料で作るシンプルなもの。
シングルオリジンで作るチョコレートも、当然のごとくカカオという素材の個性がストレートに感じられました。


名称チョコレート
原材料カカオマス、砂糖
内容量各50g
原産国イタリア(シチリア州モディカ)
輸入者(有)ポルコバッチョ
価格3240円(税込)
Webサイトhttps://www.bonajuto.it/
http://www.porcobacio.info/



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