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2011年創業、イタリア・シチリア発のチョコレート
「SABADi/サバディ」

シチリアといえば、シチリア島南部に位置する町”モディカ”にて古代からの伝統製法で作るチョコレートが有名です。
関連記事:レモン(ボナイユート)

モディカチョコレートに関しては上記の記事を参照していただきたいのですが、以前から引っ掛かっていたのは、テンパリングを行っていないことです。

一般的なモディカのチョコレートは、テンパリングが開発される以前の製法で作られるため、その工程は行いません。
そのため、どうしても自然とブルームが起こってしまいます。

サバディの創業者シモーネ サバイーニは、モディカのチョコレートに魅力を感じながらも、カカオバターの結晶を安定化させないため起こってしまうブルームは完全な欠点だと考え、伝統的なモディカチョコレートにテンパリングを導入しました。


まず、その点に興味が湧いたのですが・・
取り扱い商品に、面白い食べ比べのできるシリーズがありました。


Zuccheri/ズッケリ

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ズッケリとは、”砂糖”の意味。
同じカカオを使用し、同じカカオ分(75%)で作られるチョコレート。
違うのは砂糖のみという珍しい食べ比べができるセットです。

見たところ、テンパリングの精度かお店の保管状態か分かりませんが、ブルームは怪しいところですね。


・Fiori di Palma da Cocco(ココナッツシュガー)
・Panela(パラグアイ産 赤砂糖)
・Mascobado(フィリピン産 黒砂糖)


産地、製法の違う3種類の砂糖を使用。
さらに、同じカカオを100%使用した砂糖不使用の「Senza Zucchero/センツァ ズッケロ」を加えた4種類。

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モディカチョコレート特有のジャリジャリ感。
カカオマスの粒子は細かめですが、砂糖の粒子が粗いです。

まず、ココナッツシュガー使用は新鮮な甘みです。
まろやかで丸みがあり、とってもフローラルな香り。
粒も大きく香りの広がりも大きい。砂糖の特徴に意識が持っていかれますが、チョコレートとしてもユニークで味わい深いです。

赤砂糖は甘みが最も強く素朴な味。

黒砂糖は一番自然でしょうか。
ココナッツシュガーや赤砂糖は、カカオよりも甘みの部分が強いですが、こちらはクセがなく最もチョコレートに馴染んでいるように思います。

100%はさすがに濃いですね。
同じモディカチョコであるボナイユートの100%と比べてみると、食感・くちどけはよく似ていますが、こちらの方がややライトでじわじわと花のような香りを感じました。


このシリーズの他にも様々な種類があり、
モディカっぽくない現代的なパッケージの商品が目に付きます。

しっかりテンパリングを行ったというモディカチョコレート。
また試してみたいと思います。


名称チョコレート
原材料カカオマス、砂糖(※種類は上記参照)
内容量1枚7g
原産国イタリア
Webサイトhttp://www.sabadi.it


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