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先日、カカオの木を見学しにいきました。

行き先は、中南米でもなく、アフリカでもなく、東南アジアでもなく・・・


身近な京都の植物園です。笑


京都府立植物園

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やってきたのは、京都府立植物園
[入園料:200円 + 温室観覧券200円]


当然ながら、他の植物には目もくれずカカオの木へ直行です。
ここには2本のカカオの木がありました。

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黄色くて丸々としたカカオポッド(カカオの実)がたくさん付いてます。

幹や枝に直接実が成るのもカカオの特徴で、このような果実は幹生果と呼ばれ熱帯地方の木に多いそうです。
このカカオポッドの中にチョコレートの原料となるカカオ豆が入っています。

[過去に、解体した記事をあげていますのでご参考に」
カカオポッド フォラステロ種
カカオポッド フォラステロ種(2)


温室の気温は15度。
一般的に言われるカカオの栽培環境から比べると低いです。
それでもしっかり実は成長しています。

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見たところ、管理がきっちり行われていないようで、ポッドの一部が腐ってたり、ぶら下がったまま真っ黒になっているものも。
本当に勿体ないです。

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カカオの葉も健康そうには見えません。


シェードツリー

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カカオの木の近くにバナナの木がありました。

カカオの木は強い日差しに弱いことから、日陰を作る植物と一緒に植えられます。
日陰の役割を果たす木をシェードツリーといい、バナナの木が多く使われます。

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大きくて厚みのあるバナナの葉。
日差しからしっかり守ってくれそうです。


宇治市植物公園

府立植物園で終わる予定でしたが、もうすこし見たい部分があったため、同じく京都にある宇治市植物公園へ案内していただきました。
[入園料:500円]

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ものすごい数のカカオです!
先ほどよりも圧倒的に多いです。

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サイズは小ぶりで綺麗な色。
まるで模型のようにツルンとした質感で、若々しさを感じるカカオ達。

ここには1本の木しかありませんが、見応えは十分です。


カカオの花

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ここに来た理由はこちら。
府立植物園には咲いていなかったカカオの花です。

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先日大阪で開催されたチョコレート展でも展示されていましたが、木に成る実物を見ると全然違った印象を受けます。

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直径1〜2cmの小さな花。
年間数千個咲くそうですが、そのうち1〜3%しか実を結びません。
そして花の命はわずか2日間です。

受粉して結実し、約6ヶ月後には完熟したカカオポッドになります。
こんなにも花をかわいいと思ったのは初めてです。

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新しい芽もポツポツと。
もう数日すれば新たな花が咲きそうです。


ちなみに、この日案内してくださった方は、カカオのためだけに年間パスを購入し、定期的に訪れてカカオの成長を観察されています。
この方がいる限り、ここのカカオは大丈夫でしょう。


アオイ科?アオギリ科?

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府立植物園では”アオイ科”と表記されていたものが、宇治の植物園では”アオギリ科”に。

カカオは、かつてアオギリ科に分類されていましたが、近年アオギリ科はアオイ科の一部になることが分かったため、アオイ科とするのが妥当です。

しかしその一方で、品種によって科が違うとの情報源もあり、この分野を語るにはもう少し踏み込んだ勉強が必要になりそうです。。

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全国の多くの植物園でカカオの木を見ることができるでしょう。
私もまた時期を見て訪ねてみようと思います。

そして、いつかカカオ農園へ。


■京都府立植物園
〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町
TEL:075-701-0141

入園時間 午前9時から午後6時 (閉園:午後6時30分)
観覧温室 午前10時から午後3時30分 (閉室:午後4時)
休園日 12月28日から1月4日まで (この期間以外は年中無休)

入園料:一般200円 高校生150円 中学生以下無料
温室観覧料:一般200円 高校生150円 中学生以下無料
Webサイト:http://www.pref.kyoto.jp/index.html



■宇治市植物公園
〒611-0031 京都府宇治市広野町八軒屋谷25−1
TEL:0774-39-9387

開園時間:午前9時〜午後5時 (入園は午後4時まで)
レストランは午前11時〜午後10時
休園日:毎週月曜日(その日が祝日の場合は翌日)
12月28日〜1月4日

入園料:大人(高校生以上)500円  小人(小・中学生)250円 幼児 無料
Webサイト:http://uji-citypark.jp/ucbpark/



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