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奈良のスペシャルティコーヒー専門店
「珈琲処豆屋 夢二香房」さん。

昨年に続き、二度目の訪問です。
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こちらのお店は、上質なコーヒーを提供する傍ら、カカオ豆からチョコレートになるまで、すべての工程を行うビーントゥバーにてチョコレートを製造するお店でもあります。
大変研究熱心なご夫婦で運営されていて、コーヒーの分野で培われた素材に対する造詣の深さは、そのままカカオへ。
目指す味に対して様々なアプローチで試行錯誤されています。


私が訪れた日は、選び抜かれた3種のカカオを使用したチョコレートがありました。

今回ご紹介するのは、
「ニカラグア産クリオロ種 チュノ」

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パッケージを開けると、個包装のチョコレートが10粒入り。
密封できるチャック式です。


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30gの小さなタブレットもあり、こちらも包装+密封式パッケージでしっかり香りを閉じ込めてあります。


また、裏のラベルを確認すると、
製造日やロット番号が記載。

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同じ品種のカカオを使用しても、入荷する時期によってカカオの味は変わりますし、焙抄加減、コンチングなどの各工程によっても毎回少しずつ味が変わるのがビーントゥバーのチョコレート。
ロットによる味の違いを提案する際にも管理しやすいと思います。

製造日を表記しているものも珍しいですね。
チョコレートは、出来立ての味と、数ヶ月置いたものでは全く違ってきます。
そのあたりを実感するためにも嬉しい表記です。


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個包装されたチョコレートは、1粒5g。
ニカラグア産クリオロ種”チュノ”を使用したカカオ分72%のダークチョコレートです。

原材料はカカオ豆と甜菜糖のみ
コンチングは48時間かけられています。


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食べる前から強い香り。

やや焦げたようなロースト香があります。
序盤で苦味を感じますが、とけるほどにマイルドでクリーミーに。
72%ながらしっかり甘味もあり、ナッティーでコクのある味わいが続きます。

焙炒の強さは最後まで残るものの、カカオが凝縮されたような濃さがあり、この品種の持つ上品なアロマを十分に堪能することができます。


ここ1、2年でビーントゥバーを始めたお店も増えてきました。
実際味わってみると、カカオ豆の個性をそのまま残すため。あるいは製造上の問題なのか、粒子の粗い仕上がりのチョコレートが多いように思います。
一方こちらは、カカオバターの追油をせず、しっかりなめらかなくちどけに仕上げてあります。

この辺りは作り手の目指す味によって、使用する材料や工程も変わってくるでしょうが、チョコレートにおける”なめらかさ”が美味しさの大きな要素であることも事実。
今後ますます注目したいお店です。


名称チョコレート
原材料ニカラグア産チュノ生カカオ豆、北海道産甜菜糖
内容量50g(5g×10個入り)
販売者珈琲処豆屋 夢二香房
価格648円(税込)
取り寄せ可http://www.yume2coffee.com/cart/15.html

店舗情報
所在地〒631-0804
奈良市神功4丁目25番地1−103
営業時間10:00〜19:00
定休日月曜日
TEL0742-72-2108



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