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今年に入ってから個性的なタブレットに出会う機会が増えました。

セラーの在庫を確認してみると、100%カカオも多数。
ここまで濃いものが揃うことは少ないので、一度100%のみで食べ比べてみようと思います。


手元にあるのは7種類



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見るからに濃いです。

カカオ分はすべて100%になりますが、注目したいのは原材料

純粋にカカオマスだけのものもあれば、カカオバターを加えたり、乳化剤を使用しているものなど、作り手によって様々。

その辺りも踏まえて味わってみようと思います。



アケッソンズ
マダガスカル アンボリカピキィプランテーション 100%クリオロ

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原材料:カカオ豆、カカオバター、レシチン(大豆由来)

100%とは思えないほど口あたりが優しく、とってもマイルド
爽やかな酸味とはっきりと感じる甘味
繊細なくちどけによる伸びのよいアロマにうっとりします。

カカオバターを加えることによるなめらかさを表現しつつ、カカオの香りも力強い。
そのまま食べて美味しいと感じる100%のお手本的な一枚です。



ショコラマダガスカル
ファインダークチョコレート100%

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原材料:カカオ豆、カカオバター、大豆レシチン

香りは控えめ。
カカオバターが多めに使用されているためか、やや大人しいカカオ感。
マスだけではきっと尖りすぎているのでしょう。食べやすさを重視しての配合だと思います。

くちどけもなめらかで、緩やかにカーブを描くような心地よい酸味とベリー系の香りからマダガスカル産カカオの美味しさが伝わります。
苦味はほとんど感じません。

先程のアケッソンズと同じく、マダガスカル産カカオの100%。似た部分も感じますが、もう少し素朴な印象を受けました。



アンチドート
「アリバナショナル種100%」

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原材料:カカオ豆、カカオバター

”100%RAW”の表示。
つまり低温で加工するローチョコレートです。
エクアドル産カカオを使用。色は一番黒いです。

ローチョコレートならではの生っぽい独特の香り。
苦味・収斂味が強く刺激的です。

食べ始めからずっと濃厚。後味もしばらく渋味が残ります。

裏側にカカオニブもかかっており、それがいいアクセントに。
くちどけはなめらかに仕上がってます。



Dari K
This Is Dari K

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原材料:カカオマス

こちらは本来、キャラメリゼされたカカオニブと一緒になったタブレット。
今回はマス部分のみで食べました。

直球ですね。
ダイナミックで勢いを感じるカカオ感。酸味が強くフルーティーです。

食感はややざらつきを感じる舌触り。
苦味もあって濃厚なので、やはり甘味と同時に味わってこそ香りもより引き立ちそうです。



ベルナシオン
パート ド カカオ100%

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原材料:カカオマス、カカオバター、バニラ、乳化剤(大豆由来)

10種類の産地のカカオをブレンド。
原材料の種類も一番多く、他では使用されていない”バニラ”も含まれています。
(あくまで100%カカオなので、バニラ、乳化剤は極少量)

もはや野獣ですね。
ロースト香が強く、土やタバコを思わせるワイルドな味わい。
他のベルナシオンのチョコレートにも共通しますが、とにかく味に厚みがあります。

重厚な苦味は後ひくタイプではなく、だんだん緩やかな印象に変化します。
原材料表示の疑問を払拭するかのような、圧倒的なカカオの風味です。



ドモーリ
IL100%

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原材料:カカオマス

元祖100%CACAOのタブレット。
世界で初めてカカオマス100%のチョコレートを実現させたのがドモーリです。

食前の香りから多くを語ってきます。
”カカオマス”のみですが、しっかり”チョコレート”なんですよね。

まず甘味を感じると同時に爽やかなフルーツ感。そしてクリームのようなまろやかさ。
やや渋味も含みますが、酸味と苦味のバランスがいいのもあってかしつこさがなく、スッキリ感さえあります。
くちどけもなめらかでエレガントな一枚。



ドモーリ
IL100%クリオロ

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原材料:カカオマス

複数のクリオロ種をブレンドしてあります。

「IL100%」に比べて、よりクリーミー
これでミルクや砂糖が入っていないのが不思議なくらい様々な味覚情報が入ってきます。

ドモーリのラインナップでも特徴的な「チュアオ」で感じるものをここに垣間みることもできます。
粘性高めの独特の舌触り。そして雑味のない綺麗なアロマからなめらかに消えてゆく口どけに。

カカオマスのみでここまで洗練されたものは他に知りません。



【まとめ】

ドモーリ2枚はやはり別格でした。
そして、ここ数年は「IL100%クリオロ」に関心が向いていましたが、初代の「IL100%」の完成度を改めて実感。


おそらく、一般的に支持されそうなのはアケッソンズ100%
チョコレートとしての美味しさは素晴らしく、新たなカカオの世界を教えてくれる一枚になるでしょう。

個人的に思うのは、アケッソンズは”料理”のようなイメージ。
ドモーリは”素材”そのもの。それ自体が完璧で混ぜ物が必要ない。


また、素朴な疑問として、
”100%のタブレットを作ることに意味があるのか?”

あくまで私個人の考えですが、今まで食べたほとんどのものが甘味を欲するレベルで、一枚を食べきるのに苦労することも。(もちろん買わなきゃいいのですが・・・)
作り手の自己満足にすぎず、食べる側の気持ちを考えているのか?と疑いたくなるチョコレートもありました。

そんな疑問に味で答えてくれるのがドモーリの100%
伝えたいことが明確で、食べたときに想像をかき立てられ、その味の理由をもっと知りたくなる。

70%でも感じることは多いですが、他の混ぜ物が入らない100%でしか表現できないものがここにあると思います。


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