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今年も注目していたタブレットの1つがToshi Yoroizukaさん。

昨年、エクアドルの自社農園で初収穫されたカカオで作られたタブレットが登場。
関連記事:エクアドル ヨロイヅカファーム ショコラ


昨年のものはかなり個性も強く賛否両論あったようですが、今年はどのようになっているのでしょう。
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今年は面白い試みをされています。
ロースト時間の違いで食べ比べができるセットが登場です。

5分、10分、15分の3段階。


これを見たとき、ものすごく短い印象を受けました。
今まで聞いたものだと、短くても30分〜。あるいは、低温でじっくり2時間以上かけるところもあります。

あえて短い時間に設定したのは、”カカオ”そのものの風味を表現するため。
一般的なチョコレートはローストしたときに生まれる香りも含まれますので、よりカカオ本来の味をストレートに出したいとの理由でローストを短くしたそうです。

ちなみに、ロースト温度は120℃です。


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左から、5分、10分、15分

トッピングにカカオニブ。


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すべて同じエクアドル産カカオ。
カカオ分は80%。
2014年秋に収穫したカカオ豆で作られています。


「5min」
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フローラルな香りや柑橘系フルーツを思わせる香り。
軽く土っぽさや若草のようなフレッシュな香りもあります。

全体的な印象として、高温でローストしないローチョコレートに近く、カカオの生っぽさも感じます。
表現が合ってるか分かりませんが、豆々しいです。

ちなみに、昨年出したタブレットもロースト時間は5分だったそうです。
あのとき感じた、後味まで残る苦味や渋味も同じように感じます。

くちどけはなめらかです。


「10min」
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やや香ばしさが加わった印象。
それでも生っぽさはあり、ヨーグルトやチーズを思わせる発酵食品特有の乳感もあります。



「15min」
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3枚ではもっとも落ち着いた印象。
刺激も穏やかになり、バランス感も出てきます。
それでもカカオの独特の酸味・渋味は残ります。


Bean to Barのチョコレートの場合、作り立ては味が尖っている場合も多く、1ヶ月程おくとしっくりくるものもあります。
ただこちらの商品は、賞味期限が製造から1か月前後が目安という極端な短さ。
できるだけ早いうちに味わうのが正解なのでしょう。


少し引っかかったのは、
カカオ本来の味を出したいとのことですが、そもそもカカオそのものが適正な品質かどうか。

今回の食べ比べはロースト時間の違いよりも、その他に意識が向いてしまいました。
あくまで素人の想像の域にすぎないですが、数々の疑問が浮かびます。


この他にも、クランベリーやカシューナッツ、バナナなどをトッピングしたタブレットもあります。
素材とのバランスで楽しめるチョコレートなのかもしれません。


名称チョコレート
原材料カカオニブ、粉糖、カカオバター
内容量3枚
価格2401円
Webサイトhttp://www.grand-patissier.info/ToshiYoroizuka/index.html


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