軽い気持ちで読み始めた本なのですが・・・
これが自分のチョコレート人生を否定されたような深い内容でした。

この本の著者は“チョコレート鑑定家”のクロエ・ドゥートレ・ルーセルさん。
世界のチョコレート市場、トレンドに関する講演、商品開発のアドバイスやセミナーの企画運営など、チョコレート業界で幅広く活動されてるお方。
日本ではバレンタイン時期のサロン・デュ・ショコラにも関わっておられます。
内容は、脳科学者の茂木健一郎さんとの対談に始まり、
“本物”のチョコレートとは何かを、クロエさん自身の様々な経験をもとに語られています。
本の中ではチョコレートを“ファイン・チョコレート”、“マス・チョコレート”という言葉で大きく2種類に分け比較してます。
ファイン・チョコレートというのは、カカオ豆を始めとする原材料が高品質で、カカオの風味が最大限に引き出されているチョコレートのこと。
マス・チョコレートというのは、スーパー・コンビニなどで買える大衆向けのチョコレート。
このブログで紹介してるのはほとんどがマス・チョコレートですが、クロエさんに言わせればこれらの商品はチョコレートではないと言います。
チョコレート通の間でよく言われるのは、
〇カカオマスの入っていないホワイトチョコレート
〇植物油脂の入っているもの
〇砂糖が過剰に使用されてるもの
などはチョコレートとして認めないという意見があります。
しかし、クロエさんが言うのはもっと深い意味。
カカオの生産にまで遡り、上質のカカオ豆を栽培し、それが良い状態でチョコレートに活かされているか。
残念ながら現在市場に溢れているチョコレートの多くが、企業またはカカオ生産者の利益のために品質を妥協して売り出されています。
そんな現状から、カカオの魅力が十分に引き出されているチョコレートは世界でも一握りしかないと言います。
本物のチョコレートの味を知ってるクロエさんは読者にファイン・チョコレートがどのくらい素晴らしいかを教えてくれるのですが、チョコレートに対してストイックな方だけにかなり専門的な内容となってます。
大衆向けのチョコレートに満足されてる方にとっては、新しい発見もあるでしょうがちょっとピンとこないかも。
おススメしたい方は、もっと美味しいチョコレートを求める方やチョコレートに限らず食に対して向上心を持ってる方。
チョコレートに対する認識が変わるかもしれません。
私も自分なりにチョコレートに対する考えは持っており、今後も一般的な市販チョコレートも紹介していきますが、この本を読んで考えさせられることは多かったです。
それにしても著者のクロエ・ドゥートレ・ルーセルさん。素晴らしい方です。
ショコラティエ以外でここまでチョコレートに情熱を燃やす方はそういないでしょう。
情熱というよりは執念、もしくはチョコレート好きとしての使命感みたいなものを感じます。
興味をもたれた方は読んでみてください。
1470円 発行:青志社
これが自分のチョコレート人生を否定されたような深い内容でした。
この本の著者は“チョコレート鑑定家”のクロエ・ドゥートレ・ルーセルさん。
世界のチョコレート市場、トレンドに関する講演、商品開発のアドバイスやセミナーの企画運営など、チョコレート業界で幅広く活動されてるお方。
日本ではバレンタイン時期のサロン・デュ・ショコラにも関わっておられます。
内容は、脳科学者の茂木健一郎さんとの対談に始まり、
“本物”のチョコレートとは何かを、クロエさん自身の様々な経験をもとに語られています。
本の中ではチョコレートを“ファイン・チョコレート”、“マス・チョコレート”という言葉で大きく2種類に分け比較してます。
ファイン・チョコレートというのは、カカオ豆を始めとする原材料が高品質で、カカオの風味が最大限に引き出されているチョコレートのこと。
マス・チョコレートというのは、スーパー・コンビニなどで買える大衆向けのチョコレート。
このブログで紹介してるのはほとんどがマス・チョコレートですが、クロエさんに言わせればこれらの商品はチョコレートではないと言います。
チョコレート通の間でよく言われるのは、
〇カカオマスの入っていないホワイトチョコレート
〇植物油脂の入っているもの
〇砂糖が過剰に使用されてるもの
などはチョコレートとして認めないという意見があります。
しかし、クロエさんが言うのはもっと深い意味。
カカオの生産にまで遡り、上質のカカオ豆を栽培し、それが良い状態でチョコレートに活かされているか。
残念ながら現在市場に溢れているチョコレートの多くが、企業またはカカオ生産者の利益のために品質を妥協して売り出されています。
そんな現状から、カカオの魅力が十分に引き出されているチョコレートは世界でも一握りしかないと言います。
本物のチョコレートの味を知ってるクロエさんは読者にファイン・チョコレートがどのくらい素晴らしいかを教えてくれるのですが、チョコレートに対してストイックな方だけにかなり専門的な内容となってます。
大衆向けのチョコレートに満足されてる方にとっては、新しい発見もあるでしょうがちょっとピンとこないかも。
おススメしたい方は、もっと美味しいチョコレートを求める方やチョコレートに限らず食に対して向上心を持ってる方。
チョコレートに対する認識が変わるかもしれません。
私も自分なりにチョコレートに対する考えは持っており、今後も一般的な市販チョコレートも紹介していきますが、この本を読んで考えさせられることは多かったです。
それにしても著者のクロエ・ドゥートレ・ルーセルさん。素晴らしい方です。
ショコラティエ以外でここまでチョコレートに情熱を燃やす方はそういないでしょう。
情熱というよりは執念、もしくはチョコレート好きとしての使命感みたいなものを感じます。
興味をもたれた方は読んでみてください。
1470円 発行:青志社
