2015年03月

Cacao100% 食べ比べ

58
今年に入ってから個性的なタブレットに出会う機会が増えました。

セラーの在庫を確認してみると、100%カカオも多数。
ここまで濃いものが揃うことは少ないので、一度100%のみで食べ比べてみようと思います。


手元にあるのは7種類



221

見るからに濃いです。

カカオ分はすべて100%になりますが、注目したいのは原材料

純粋にカカオマスだけのものもあれば、カカオバターを加えたり、乳化剤を使用しているものなど、作り手によって様々。

その辺りも踏まえて味わってみようと思います。



アケッソンズ
マダガスカル アンボリカピキィプランテーション 100%クリオロ

14
原材料:カカオ豆、カカオバター、レシチン(大豆由来)

100%とは思えないほど口あたりが優しく、とってもマイルド
爽やかな酸味とはっきりと感じる甘味
繊細なくちどけによる伸びのよいアロマにうっとりします。

カカオバターを加えることによるなめらかさを表現しつつ、カカオの香りも力強い。
そのまま食べて美味しいと感じる100%のお手本的な一枚です。



ショコラマダガスカル
ファインダークチョコレート100%

28
原材料:カカオ豆、カカオバター、大豆レシチン

香りは控えめ。
カカオバターが多めに使用されているためか、やや大人しいカカオ感。
マスだけではきっと尖りすぎているのでしょう。食べやすさを重視しての配合だと思います。

くちどけもなめらかで、緩やかにカーブを描くような心地よい酸味とベリー系の香りからマダガスカル産カカオの美味しさが伝わります。
苦味はほとんど感じません。

先程のアケッソンズと同じく、マダガスカル産カカオの100%。似た部分も感じますが、もう少し素朴な印象を受けました。



アンチドート
「アリバナショナル種100%」

53
原材料:カカオ豆、カカオバター

”100%RAW”の表示。
つまり低温で加工するローチョコレートです。
エクアドル産カカオを使用。色は一番黒いです。

ローチョコレートならではの生っぽい独特の香り。
苦味・収斂味が強く刺激的です。

食べ始めからずっと濃厚。後味もしばらく渋味が残ります。

裏側にカカオニブもかかっており、それがいいアクセントに。
くちどけはなめらかに仕上がってます。



Dari K
This Is Dari K

20
原材料:カカオマス

こちらは本来、キャラメリゼされたカカオニブと一緒になったタブレット。
今回はマス部分のみで食べました。

直球ですね。
ダイナミックで勢いを感じるカカオ感。酸味が強くフルーティーです。

食感はややざらつきを感じる舌触り。
苦味もあって濃厚なので、やはり甘味と同時に味わってこそ香りもより引き立ちそうです。



ベルナシオン
パート ド カカオ100%

47
原材料:カカオマス、カカオバター、バニラ、乳化剤(大豆由来)

10種類の産地のカカオをブレンド。
原材料の種類も一番多く、他では使用されていない”バニラ”も含まれています。
(あくまで100%カカオなので、バニラ、乳化剤は極少量)

もはや野獣ですね。
ロースト香が強く、土やタバコを思わせるワイルドな味わい。
他のベルナシオンのチョコレートにも共通しますが、とにかく味に厚みがあります。

重厚な苦味は後ひくタイプではなく、だんだん緩やかな印象に変化します。
原材料表示の疑問を払拭するかのような、圧倒的なカカオの風味です。



ドモーリ
IL100%

18
原材料:カカオマス

元祖100%CACAOのタブレット。
世界で初めてカカオマス100%のチョコレートを実現させたのがドモーリです。

食前の香りから多くを語ってきます。
”カカオマス”のみですが、しっかり”チョコレート”なんですよね。

まず甘味を感じると同時に爽やかなフルーツ感。そしてクリームのようなまろやかさ。
やや渋味も含みますが、酸味と苦味のバランスがいいのもあってかしつこさがなく、スッキリ感さえあります。
くちどけもなめらかでエレガントな一枚。



ドモーリ
IL100%クリオロ

28
原材料:カカオマス

複数のクリオロ種をブレンドしてあります。

「IL100%」に比べて、よりクリーミー
これでミルクや砂糖が入っていないのが不思議なくらい様々な味覚情報が入ってきます。

ドモーリのラインナップでも特徴的な「チュアオ」で感じるものをここに垣間みることもできます。
粘性高めの独特の舌触り。そして雑味のない綺麗なアロマからなめらかに消えてゆく口どけに。

カカオマスのみでここまで洗練されたものは他に知りません。



【まとめ】

ドモーリ2枚はやはり別格でした。
そして、ここ数年は「IL100%クリオロ」に関心が向いていましたが、初代の「IL100%」の完成度を改めて実感。


おそらく、一般的に支持されそうなのはアケッソンズ100%
チョコレートとしての美味しさは素晴らしく、新たなカカオの世界を教えてくれる一枚になるでしょう。

個人的に思うのは、アケッソンズは”料理”のようなイメージ。
ドモーリは”素材”そのもの。それ自体が完璧で混ぜ物が必要ない。


また、素朴な疑問として、
”100%のタブレットを作ることに意味があるのか?”

あくまで私個人の考えですが、今まで食べたほとんどのものが甘味を欲するレベルで、一枚を食べきるのに苦労することも。(もちろん買わなきゃいいのですが・・・)
作り手の自己満足にすぎず、食べる側の気持ちを考えているのか?と疑いたくなるチョコレートもありました。

そんな疑問に味で答えてくれるのがドモーリの100%
伝えたいことが明確で、食べたときに想像をかき立てられ、その味の理由をもっと知りたくなる。

70%でも感じることは多いですが、他の混ぜ物が入らない100%でしか表現できないものがここにあると思います。


ランキングに参加中!
いつも応援ありがとうございます。
banner
皆様のクリックが励みになります。

Laboratory Edition #2 TA25 (CACAO HUNTERS)

59
カカオハンター小方真弓さんが手掛けるコロンビア産チョコレート
CACAO HUNTERS/カカオハンター

今回ご紹介する「ラボラトリーエディション #2 TA25」は、タブレットチョコレートミュージアムにて販売された限定品。

なんと、”限定300枚”という超レア品です。

提供してくれた友人に感謝です。

261
パッケージには、限定300枚を表す手書きのシリアルナンバー入り

私が手にしたものは、一桁台の”5番”です。


171
使用するカカオは、コロンビア・アラウカ地方アラウキータ産
黄色のパッケージ「アラウカ」と同じ地域になりますが、品種系統が異なるそうです。

351
繊細でおとなしい。そんな第一印象。

なめらかなくちどけとともにグレープフルーツやレモンのような爽やかさが現れたと思うと、ほのかなスパイス感や渋味が顔を覗かせます。
じわじわと、クリームやナッツのようなマイルドな一面も。

黄色いフルーツを連想したので、アラウカにタイプが少し似てるかな?と思い食べ比べてみましたが、全くの別物。
改めてアラウカのインパクトの強さ、キャラクターの分かりやすさを実感できます。

逆にラボラトリーエディションは、どこかとらえきれないミステリアスな性格。
コンチングも通常より長めに行われているらしく、全体的に丸みを帯びた穏やかな味わいでした。


名称チョコレート
原材料カカオマス、砂糖、ココアバター
内容量28g
原産国コロンビア
輸入者CAFE CACAO 小方真弓
Webサイトhttps://www.facebook.com/CAFECACAO.CO


ランキングに参加中!
いつも応援ありがとうございます。
banner
皆様のクリックが励みになります。

ラクナ 70% (カカオスーヨ)

46
ペルー産カカオ使用のペルー産チョコレート
「CACAOSUYO/カカオスーヨ」

今年は「LAKUNA/ラクナ」が新登場。


「International Chocolate Awards 2014」アメリカ大会にて、 ダークプレーンチョコレート部門銀賞を受賞しています。

01
ペルーのアマゾン地域のカカオ豆を使用。

昨年も食べたピウラセレクトも購入したので並べてみました。
571
左がピウラセレクト。右がラクナ
驚くほど色が違いますね。

どちらもカカオ含有率は70%
原材料はカカオマスと砂糖のみです。

ピウラセレクトは、カカオ豆そのものが白い”ホワイトカカオ”と呼ばれるものを使用。焙炒などの度合いにもよりますが、チョコレートに仕上がった段階でも明るめの色になります。


52
果実感たっぷりです。

フレッシュなぶどうのような香りが強く、バラを思わせるフローラルな香りも重なってきます。
濃厚な色のわりに甘味も強く、爽やかな酸味とほのかな渋味から若々しさを感じます。

食感は硬めで、少しざらつきのある舌触り。
今年のピウラセレクト同様、昨年より粗さが目立つ気がしますが、カカオそのものが持つ力強い香りを実感することができます。

カカオ生産国ペルーの勢いも感じますね。


名称チョコレート
原材料カカオマス、砂糖
内容量70g
原産国ペルー
輸入者有限会社テオブロマ
価格1620円(税込)
Webサイトhttps://www.facebook.com/pages/Cacaosuyo
http://www.mdc-theobroma.jp
テオブロマ オンラインショップで購入可


ランキングに参加中!
いつも応援ありがとうございます。
banner
皆様のクリックが励みになります。

rio caribe 85% (Cacao de Origen )

08
チョコレート鑑定家クロエさんCacao de Origenの共作タブレット。

2枚目は
「rio caribe 85%/リオ カリベ 85%」
(1枚目:chuao 75%


イベントの最後にクロエさんがおっしゃっていたのが、
この日を通して、”ベネズエラのカカオについて語る人が増えたことが我々にとって重要”だと。

すべての内容は汲み取れませんでしたが、参加者としてここで少しでもお伝えできればと思います。


まず、マリアさんが代表を務める「Cacao de Origen/カカオ デ オリヘン」の取組みが興味深かったです。
151
ベネズエラ産カカオを使いベネズエラでチョコレートまで仕上げるCacao de Origen

写真で見る限り、とても小さな工房でしたが、中でもミーティングルームを大切にしていると言います。
研究者や生産者などみんなが集まって打ち合わせをする場所で、世界中のいろんなショコラティエを年に一回か二回工房に集めます。

カカオ生産者は直接ショコラティエに、豆の味がいいか悪いかを聞くことができるし、そこでの感想を生産地にフィードバックできる。
このような取組みによって品質向上に励んでいるそうです。

マリアさんのところには、たくさんのカカオ生産者がやってきて、
みんな”自分のカカオが一番!”だと自信を持って豆を持ってきます。

ベネズエラにおけるカカオ豆の売買は、今は政府に決められた価格で買われるのがスタンダード。
しかしマリアさんのところに持ってくれば品質をしっかり見てもらえて、品質が良ければ高い価格で買い取るという話でした。


また気になったお話が、
ここ15年くらい政府が変わってしまって、現状良い豆が輸出に回せなくなり、生産者が嘆いているとも話していました。

今は政府によってカカオが自由に輸出できないらしく、改善の話をしても今すぐどうなるという問題ではないが、研究機関の人達と常に、発酵や乾燥についても改善を続けましょうと伝えていて、いつか輸出が解禁となったときに、またベネズエラのカカオが高く評価されるでしょう。

そして日本でも、より品質の高いチョコレートが食べれるようになる。

そのようなお話をされていました。



ではタブレットの紹介です。

17
地図の青い部分がリオカリベの位置。

ベネズエラ北部の海に面した地域になります。

491
この地域は、フォラステロやトリニタリオといった他の品種も入ってきた場所なので、元々のクリオロもあれば後から入ったものも全部見れる場所だそうです。

また海が近いので、土壌が塩を含んでるとも。


531
力強く、エネルギッシュなカカオの香り。
ややスモーク感があり苦味もありますが、徐々に柔らかい一面が顔をみせます。

土や木など自然を感じさせるダイナミックな味わい。
カカオ分85%とかなり高めですが、決して重過ぎず適度な甘味とまろやかさも含んでいます。

チュアオが”女性的”なのに対し、リオカリベは”男性的”なイメージ。
”カカオ”をもっと知りたくなるチョコレートです。


名称チョコレート
原材料カカオ豆、砂糖
内容量55g
原産国ベネズエラ
価格国内未発売
Webサイトhttp://cacaodeorigen.com/cacaodeorigen/inicio.html


ランキングに参加中!
いつも応援ありがとうございます。
banner
皆様のクリックが励みになります。
【チョコレート検索】
Categories
プロフィール














Recent Comments
Archives