日本人ショコラティエで、真っ先に名前が挙がるのが土屋公二さんじゃないでしょうか。
1999年、渋谷に「ミュゼ・ドゥ・ショコラ・テオブロマ」をオープンして以降、日本のチョコレート界を引っ張ってきた人物です。
紹介するのが遅れましたが、今年はテオブロマから注目のタブレットが登場しましたね。
ペルーのホワイトカカオを使用して作られた「PIURA SELECT/ピウラセレクト」
さて、ホワイトカカオと聞いてもピンと来ない方も多いでしょう。
一般的なカカオは、このように豆の中が紫色をしています。
ホワイトカカオは豆の中が真っ白なカカオのこと。
写真を用意できればいいのですが、大変希少なもので私も現物を見たことはありません。。
この紫色は健康成分であるポリフェノールによるもの。また苦味の元でもあるので、つまりホワイトカカオは苦味が少ないことが味の特徴。
一度穫れたてのホワイトカカオを食べてみたいものです。
またホワイトカカオ=クリオロ種ではないらしく、遺伝子学上の分析によってクリオロに分類されるものもあれば、そうでないものもあるようです。
だからなのか、こちらのタブレットも”クリオロ”の表記はありません。
ペルーのピウラ地方で穫れるカカオの中でも希少価値の高い”ピウラセレクト”を使用したタブレット。
カカオ含有率は70%です。
カカオ70%とは思えない明るい色。やはり苦味もまやろかです。
やや焙煎が強く香ばしい第一印象。
味わいの変化も面白く、最初に感じるロースト香が続きながらも、中盤からここちよく抜けていくフルーツの香り。
赤い果実を思わせる甘酸っぱさが引き立ちながらも酸味は上品。
後味はさっぱりしてます。
さて、
”ピウラセレクト”といえば、以前カカオスーヨのピウラセレクトを紹介しました。
実は、どちらも同じカカオ豆を使用しているとのことで、食べ比べをしてみようと思います。
比較すると、全くの別物。
やはりロースト感の違いが大きいでしょうか。
フレッシュでジューシーなカカオスーヨはとにかくアグレッシブ。
カカオ本来の香りが前へ前へでてきます。
テオブロマは香りの強さでは劣りますが、味わいの変化やバランス感がいいです。
どちらもフルーツ感が強くカカオの個性を存分に味わえる内容ですね。
土屋さんといえば、ついにカカオ豆からのチョコレート作りに挑戦されるようです。
今回のタブレットは、ホワイトカカオを扱うペルーの業者がクーベルチュールまで加工したようですが、近いうちに完全自社でのタブレット製造も行われるかもしれません。
早ければ年内にとの記事もありましたが、そちらの方も楽しみです。
名称 | チョコレート |
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原材料 | カカオマス、砂糖、カカオバター |
内容量 | 50g |
製造者 | 有限会社テオブロマ |
価格 | 1575円 |
Webサイト | http://www.theobroma.co.jp |
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