「ドモーリ」は1994年創業の、比較的新しいイタリアのチョコレートブランド。
このブランドの特徴は希少価値の高いカカオ豆を使用した上質なチョコレートを生み出していること。
カカオ原産地において、木の選択から収穫、発酵、乾燥に至るまでのすべての工程を独自にコントロール。カカオが本来持つアロマを最大限に引き出す製法で香り高いピュアなチョコレートを一貫製造しています。
お店で何度か見かけたことがあるものの、あまりのお値段になかなか手が伸びなかったチョコレートなんです。
以前読んだチョコレート・バイブルに触発され購入してみました。
カカオ分45%という珍しいミルクチョコレート。
フランス・ゲランド産の塩を使用してます。
香りを嗅いだだけでカカオが主張してきます。
ワインのような華やかな香り。
軽く塩が効きミルクの風味も引き立ちます。
カカオの余韻が長く続くのに、ミルクチョコレートならではの優しさ、まろやかさはしっかりあるんです。
ここまで深いミルクチョコレートは初めてかもしれません。
これを味わってみて、今まで食べてきたエクアドル産のカカオを連想したのですが、後々調べてみるとエクアドル産カカオの「アッリーバ」がベースになっているようです。
少しは違いが分かるようになってきたかなと、ちょっと自信に。
さて、これだけ高価なミルクチョコレートは頻繁には買えないので、
贅沢な食べ比べをしてみました。
今回のドモーリの『ラッテサル』(75g・998円)
昨日紹介したヴァローナの『ジヴァラ』(70g・735円)
そしてミルクチョコレートの本場スイス、リンツの『ミルク』(100g・357円)
リンツのミルクは私にとってなじみ深い味なので、あえてこれを基準に比べてみました。
ヴァローナとドモーリは共通点が多いです。
香りは全く違いますが、どちらもカカオの特徴がはっきりでてて、甘みはかなり抑えた印象。
それに比べると、リンツはカカオ感はほとんど感じず、ミルクの濃厚さが全面に出てますね。甘みも強め。
くちどけでは、ヴァローナ、ドモーリは繊細という言葉が似合います。
リンツはやや粘り気のあるなめらかさ。
値段が値段なので性質が異なるのは当たり前ですが、正直思った以上の違いを感じました。
一般的に言われるミルクチョコはリンツのような味でしょう。
チョコレートに甘みを求める人は多いですし、クリーミーで美味しいです。
しかしドモーリは、チョコレート通の琴線を擽るものがあります。
日常的に食べるものではないですが、たまには1000円払ってでも食べたい!
と思わせる魅力を感じました。
内容量:75g
998円(明治屋)